■格安SIMで今の電話番号を使う
格安SiMや格安スマホが登場し、高いスマホ料金を値下げしたいと
考えているかと思います。その際、今使っている携帯電話の
メアドと電話番号はどうなるでしょうか?
結論を言ってしまうと、次のようになります。
- 電話番号は使い続けることができます。
MNPを利用して電話番号をそのまま使えます - 携帯電話会社のメアドは変更になります。
たとえ今と同じ携帯電話回線を使っても、そのサービスの提供会社が
変わればメアドは変更になります。
■電話番号を使い続ける方法
今お使いの電話番号を使い続けるためには、MNP(ナンバーポータビリティ)
を使って、新しい電話会社に移行することになります。MNPは携帯電話会社が
他社への移動をする際のサービスとして提供しているものです。
MNPには料金がかかりますのでご注意ください。
MNPで移行できるようにするためには、格安スマホでは
「音声通話付きSIM」を選ぶ必要があります。
「データ通信SIM」では音声通話に必要な電話番号は割り当て
られませんので、MNP自体ができません。
ご注意ください。
格安スマホや格安SIMで「音声通話付きSIM」を選んだ場合、
データ通信専用に比べて月額料金は700円〜800円ほど高くなります。
これが音声通話に対する基本料と考えて良いでしょう。
大手のプランだと、現在はかけ放題への加入がほぼ必要で、その料金は
月額2700円ほどですから、700円〜800円なら通話料が1/3〜1/4になると
ぬか喜びしてはいけません。
格安SIMでは、通話した分はすべて料金が発生します。
楽天でんわを使って半額にするなどを除いて、通話料金は30秒20円です。
かけ放題との差額2000円は、約50分の通話に相当しますので、
1ヶ月に50分以上話せば、通話料金は大手の方が安くなる可能性があります
難しいのは、仮に格安スマホの通話料金が高くなっても、総額では
格安スマホの方が安くなる可能性があります。
なぜなら格安スマホはデータ通信量が安いからです。
通話料とデータ通信量の両方を考えて、どちらを選択するのか
決めていくことが重要です。
■携帯電話会社を変えると、メアドも変わる
電話番号は上記のように引き継ぐことができるのですが、携帯電話会社が
提供しているメアドは変更になります。
@docomo.ne.jp
@ezweb.ne.jp
@softbank.ne.jp, @i.softbank.jp
仮に現在ドコモと契約していている人が、格安スマホもしくは
格安SIMがドコモ回線になる場合であっても、ドコモのメアドは使えません。
これはauの場合も同じで、auの契約から格安スマホに乗り変えた場合も
同じです。ソフトバンクには格安SIMが存在しませんので、そもそも
格安に乗り換えるということができません。
※厳密に言うと、ソフトバンク系の格安スマホとしてワイモバイルが
存在していますが、たとえばソフトバンクのiPhoneをそのままワイモバイルの
SIMで使えるわけではありません。
格安スマホにもその会社のメアド(SMS)が提供されるサービスがあります。
ですが、携帯電話会社を変えると変わるメアド(SMS)は使われなくなって
行くでしょう。
なぜなら、すでにLINEなどのチャットアプリが普及し、SMSを使う機会は
グッと減っているからです。
その点では、携帯電話会社のメアドに依存するより、携帯電話会社によらず
使える万能なアドレスをひとつ持って、ずっと使い続けるのが良いでしょう。
その候補になるのは、グーグルのGmailです。
ただ、ガラケーユーザーにとってはそう簡単ではないでしょう。ガラケーは
携帯電話会社が提供するSMSでない発信からのメールは、迷惑メールとして
処理するように初期設定されています。
ガラケーユーザーにメールを送る際は、SMSアドレスがあった方が
便利なのです。