音楽聴き放題の定額サービス 余裕のあるデータ通信契約が重要


■音楽聴き放題のサービスが始まる

アップルが音楽聴き放題のサービスを開始します。
これまでiTunesで購入して聴く音楽サービスを展開していましたが、
月額980円(2015年6月時点)で聴き放題になります。

さて、この聴き放題、便利でしょうか?
従来から、USENのように音楽が流れ続けるサービスや、ここ数年は
世界中にある無料のインターネットラジオが人気です。

このような音楽聴き放題のサービスに対し、アップルはユーザーが自分で
曲を選んだり、好みのジャンルの音楽を選んで好きなだけ聴ける
サービスをはじめるのです。

USENやインターネットラジオとの最大の違いは、従来放送局が選曲して
流してきた一方向の音楽に対し、アップルの聴き放題のサービスは、
曲を自分で選べ、自分好みの曲をどんどん選曲してくれるのです。

この聴き放題が月額980円という値段に見合うかどうかは
利用する人の音楽の聴き方によるかと思います。

「聴き放題」は響きのいい言葉ですが、気をつけないといけない
ことがあります。


■音楽聴き放題はモバイル環境ではデータ通信量が多い

この聴き放題のサービスは「ストリーミング型」です。
iTunesのように事前に音楽をダウンロードするのではなく、アップルの
サーバーから音楽データを受け取りながらスマホで聴くかたちです。

なぜストリーミング方式かというと、聴き放題というのは
いろいろな音楽を次々聴くことですから、事前にどの曲をという風に
ダウンロードをしないのです。

ただ、これによりスマホはちょっとたいへんなことになります。

それは、音楽を聴くことでデータ通信量をかなり消費してしまうことです。
仮に月に7GBや8GBのデータ通信量で契約していても、音楽を聴き続けると
聴き方によっては1ヶ月経たずにこの上限を超える可能性があります。

例として、iTunesで購入した約4分の音楽のデータ量を見てみると、
8.1MBありました。1時間音楽を聴くと、4分の曲なら15曲聴けることに
なります。

つまり、1時間音楽を聴くと8.1MB×15曲=121.5MBの量になります。

※音楽ファイルのサイズとストリーミングのデータサイズは同じでないと
考えられますが、同じ量だという計算をしています。

1GB(=1,024MB)のデータ通信量でどれだけ聴けるかというと、約8.5時間と
いう計算になります。つまり、聴き放題で音楽を8時間ほど聞くと1GBを
使い切ってしまうと思われるデータ量になります。

これは、アップルの音楽配信に限らず、インターネットラジオもこのくらいの
データ量があります。音楽の聴き放題は便利ですが、データ通信量が契約の
上限を超えないかどうか、十分気をつけなければなりません。

これまでなら、Wi-Fiがあるところでダウンロードして、そのあとスマホの中に
入れておいてその曲を聴くことができましたが、ストリーミングではそれが
できません。常に音楽を受信しながら聴くしかないのです。

Wi-Fiのある環境で聴くのは問題ないでしょうが、外に持ち出したときに
機構とするとデータ通信量が問題になってきます。

アップルの聴き放題は、曲のダウンロードができますので、モバイル環境では
ダウンロードした曲を聴くことにすれば、データ通信量の消費は減らせます。
ただ、聴き放題の魅力はそのときだけはちょっと落ちますね。