■iPhone4sのサポートはおそらくiOS9が最後と思われる
アップルが最新のiOSである、iOS9をリリースしました。
今回は、iPhone6Sに対応して、タッチパネルを押す強さを検知して動作を変える
3Dタッチへの対応が目玉となります。
それ以外の変更は全体に小粒ですが、役立つものもいろいろあります。
音声でiPhoneを制御するSiriや、検索機能のSpotlightが強化されています。
また、メモに写真を貼り付けたり、手書きメモも作れるようになっています。
こういった改良はいろいろありますが、iPhone4sのような古いモデルでは、
iOS9にすることのプラス面よりもマイナス面を気にした方が良いと思います。
ひとつは性能の問題です。
もう一つは互換性の問題です。
■iOS9で性能の向上は大きく見込めません
一部のブログでは、iOS9にしてiPhoneが速くなったと報告される方もいますが、
私はそこまで感じていません。
私はiPhone5Sを使っていますが、実感としては、
「あまり遅くならなくて良かった」
というのが偽らざる心境です。
これまでのiOSのバージョンアップは、速度低下が深刻でした。
iOS6からiOS7、iOS7からiOS8とそれぞれがっかりするほど
速度は遅くなりました。
速度を余り遅くならないようにするiPhoneの設定もあるので、その設定にすることで
多少は改善したものの、やはり以前のバージョンのiOSより遅くなったことは事実です。
iOS9でも同様に遅くなるのは確実で、もう4世代も前の機種である
iPhone4sは性能的にかなり厳しいでしょう。
だから、ムリにバージョンを上げることはおすすめしません。
■iOSのバージョンアップは、アプリの互換性が崩れる最大の原因
iOSのバージョンアップ版がリリースされると、アプリのバージョンアップも
頻繁になります。App Storeの右上の丸の中の数字が何十にもなるでしょう。
それだけ、アプリのバージョンアップが頻繁だからです。
そのアプリのバージョンアップ版はほとんどが、iOS9に対応するという
ものなのです。
このように、このときiOS9対応版に変わっていきますが、
特にバージョンアップ直後は多くの不具合が見つかります。
不具合は、アプリの方に原因がある場合もあれば、iOS側に問題がある
場合もあります。
いつも使っている大事なアプリがあるなら、このバージョンアップで
慌てて更新すると動かなくなったりする不具合にも遭遇します。
これを考えると、iOSのバージョンアップは1ヶ月ほど待った方が
良いくらいなのです。
そして、iPhone4sの場合、画面の大きさ(液晶の解像度)は
iPhone5/5S/6/6Sに比べて低く、今となっては主流ではありません。
最新のiOS9でもiPhone4sでは利用できない機能もあるのです。
■iPhone4sはあえてそのまま使うのもひとつの案
iOSがバージョンアップしたら、何かどうしても自分のiPhoneも最新に
しなければ…と思ってしまうかもしれませんが、そこにこだわる必要は
ありません。
自分の使いたいアプリが使えているのであれば、あえて変えないことも
大事です。もし気になるなら、AppStoreでアプリの解説やレビューを見て、
どのような変更がされたかを確認するのが良いでしょう。
その変更の中に、iOS9の機能を活かしたものがあり、どうしても
それを使いたいのであれば、iOS9に上げることを検討しても
良いと思います。
最新のiOSは、次に新しいiPhoneを買うときまで取っておきましょう。