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格安スマホへの乗り換えは多い? これからますます増加傾向!

格安スマホへの乗り換えは多い? これからますます増加傾向!


■ SIMロック解除が不要になる日は来るか?

大手携帯電話会社のスマホやガラケーは、シム(SIM)ロックされています。シムロックとは、その携帯電話が契約した電話会社の電波でしか動作しない仕組みのことです。

これにより、簡単に他社に乗り換えできないようになっています。というのは、他社に移るときに端末を買い換えないといけないので、高い代金を払わないといけないからです。

なぜこの仕組みがあるかって、自社から他の携帯電話会社に乗り換えることを防ぐためです。

大手携帯電話会社の説明では、目的は端末代金を払い終わっていないのに、他の電話会社に乗り換えて使えるようになるのを防ぐことです。

それ以外にも、この仕組みによって、盗難に遭った端末を海外などでも使えてしまうことを防ぐ目的もあります。

もし端末代金を払い終わらずに持ち逃げするのを防ぎたいだけなら、端末代金がきちんと支払われたら、シムロックは解除してくれたっていいようなものです。

他社に簡単に乗り換えられたくないという魂胆が見え見えなのです。


■ 格安スマホの普及に国が後押し

そんな現状に対して、国が大きくなたを振るって改善しようとしています。総務省がいろいろと指導してきているのです。

狙いはスマホの料金を下げることにあります。格安スマホや格安シムに変更しやすくして、安い料金でスマホを使えるようにしようとしているのです。

指導の結果、具体的にどんな改善があったかというと、次のようなものがあります。

✓シムロック解除の義務化

2015年5月以降に発売した機種では、6ヶ月経過するとシムロックが解除できるようになりました。これにより、6ヶ月経過後に契約を解除してシムフリー端末にすること端末をそのままに他社に移ることが可能になりました。

ただし、端末の代金が分割払いになっている場合は、残債が残ります。その上、携帯電話会社の端末代金割引サポートもなくなりますので、サポート代も含めた代金を残り期間に支払う必要があります。

✓2年縛りの改善

2年縛りとは、契約すると2年間は契約しないといけないことと、更新月(2年に1度)とは別の月に解約すると約1万円の解約手数料がかかることです。

2年の契約が終わると、更新月を過ぎると自動的にさらに2年の契約が延長されるのでたちが悪いのです。その結果、解約手数料の高さにずっと解約ができずに、その携帯電話会社にとどまることになります。

この2年縛りの改善を国が要請していましたが、実現されたのは、更新月が1ヶ月から2ヶ月になっただけです。実質的に利用者にはあまり実感のない改善策です。

こういう効果の少ない改善をちょこちょこやってごまかしているのが、大手携帯電話会社なのです。

✓月額5000円以下のプランの導入

料金を安くするように国が大手携帯電話会社を指導したとき、料金の目安として月額5000円以下が出されました。そこで大手携帯電話各社は月額4900円というプランを用意してきたのです。

データ通信量1GBと小容量で、5分までの通話だったら通話し放題で4900円というプランです。

ただ、この料金すら安いとは言いがたいのですが、このプランにはひどい内容なのです。

このプランを選ぶと、端末代金を割り引く特典が受けられないのです。

なんと、この4900円のプランにすると端末は安くなりませんが、これより1ランク上の5500円のプランだと端末は安くなるのです。

その結果、5500円のプランを選ばないとお得にならないようにしたのです。あからさまに国に逆らったのです。ひどいもんです。

✓実質ゼロ円端末の廃止

端末代金を補填して0円で買えるサービスをやめるように指導しています。端末をゼロ円で買えなくなるのですから、実質端末代金の値上げということです。

値上げなら逆効果と言いたいところですが、これにはもっと大きな目的があります。それは、端末代金は値上げするけれど、スマホの月額料金を安くして長い目で見て安くすることです。

ただ、今のところは月額料金が安くなることはあまり起きておらず、端末代金の値上がりだけというマイナス面だけが出てきています。

そこで国はもっと強い要望を出して安くなるようにしているのです。


■ 国の指導は続く

こんな事態に国も黙っていません。さらに追加の要望を出してきました。それが、

✓シムロック解除までの期間の短縮化

これまで6ヶ月かかる期間を約100日以下という基準を出したのです。これによって、さらに短い期間でシムロック解除ができる可能性があります。

✓実質ゼロ円端末やキャッシュバックの監視強化

今まで以上に、ゼロ円端末やキャッシュバックは禁止するよう規制を強化しています。

端末価格については、最新機種は2世代前の機種の下取り価格を超えてはならないことが一つの基準として提示されました。

この先どうなっていくかわかりませんが、大手携帯電話会社がぼろもうけしていた構造から徐々に変化が起きています。

最終的にはシムロックという縛りがなくなって、シムロック解除が不要になることが一番大事なことです。

いずれにしても私たち利用者にとって身のある対策を打って欲しいです。

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