■ 政府から異例のスマホの値下げ要求にどうなるのでしょうか?
総務省が携帯電話事業者に対して値下げの検討を要請している件で、
1月にも新プランが登場するかもと報道されています。
国が民間事業に具体的に検討を指示するのは異例のことではありますが、
それだけ携帯電話業界は過去の要請に余り応えられていなかったということです。
そのため、さらに強い要請となっていると思います。
昨年も同様の値下げ要請があったにもかかわらず、カケホーダイライトという
一見1000円ほど安くなる価格の通話体系を出したものの、
利用者からは不満が出ています。
通話料金が安くなるという触れ込みでしたが、組み合わせられるデータ
通信量は5GBからと、最安の組み合わせを作れなかったからです。
2GBのプランの人がカケホ-ダイライトを使うには、データ通信料で
1500円値上がりするからです。カケホーダイライトで1000円下がっても
結局値上がりするのでした。
ドコモは2GBのプランが使えますので、最安が作れます。
ただ、せいぜいこの程度の値下げだったのです。
■ 今回の値下げはどうでしょうか?
今回の要請の目玉は、携帯電話会社間を移動する利用者に対して、
端末代金を大幅に値引きしたり、商品券やキャッシュバックで実質ゼロ円に
するなどの過剰な値引きをやめて、
どの利用者に公正な料金にする、というものです。
そういったキャッシュバックをなくして、月額料金を下げるように、
というのです。
われわれにはどのような影響が予想されるでしょうか?
予想の範囲を出ませんが、まずは月額料金が下がることは期待できるでしょう。
どのくらい安くなるかは言えませんが、5,000円以下というのが
要請時に出ている金額です。
この5,000円以下というのは、おそらく端末代金を含みません。
端末はそれぞれ高いもの・安いものありますから、それをまとめて
どんな人でも5,000円以下にはすることはできないと思います。
そう考えると、本体代を除いた代金で5,000円以下となります。
このとき実質いくらほど下がるでしょうか?
今のカケホーダイプランで言えば、
カケホーダイ:2,700円
接続料:300円
データ通信量(2GB):3,500円
合計金額は6,500円です。
これが5,000円以下になるなら、1,500円ほど安くなる計算です。
■ 月額料金は安くなるが、本体代が高くなる
総務省からの素案に従えば、月額料金は1,500円ほど下がるかもしれません。
しかし、困ってしまうのは、おそらく本体の代金が高くなると考えられることです。
これまで、MNPで携帯電話会社を変えたときにもらえた、キャッシュバックや
本体代金の割引はかなり小さくなるでしょう。
つまり、本体代金が高くなることが予想されます。
機種を新しくした場合は、反対に高くなるケースもあると思われます。
これからは、機種を変えずに長く使う人は安く、乗り換え好きの人は
あたりまでですが高い機種代を払うことになります。
利用者は利用した量に応じた金額を払うという、
正しい形になってほしいものです。
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