学校教材の電子化が進んでいる
iPadやAndroidタブレットを利用した学習支援の仕組みが小学校などに導入されていることが、ニュースなどで話題になっています。
以前のようにお試しというより、本格的な導入をしていることが大きな変化でしょう。
その中には先進的な取り組みをアピールしたい学校の思惑も透けて見えますが、子どもたちの理解を助けようという姿勢は評価できると思います。
タブレットを使った学習の最大のメリットは、「子供の理解の具合を教師がひとり一人理解できること」と言われています。
確かに、子供が問題をどこまで解けているかが手元で見えるようになるので、生徒ひとり一人のところを回ってノートを見て理解度を知るよりも、タブレットで確認できることは便利でしょう。
タブレット教材のメリット
子どもにとってもメリットはあります。タブレットは単に出題して答えの入力を支援する道具ではありません。
問題を解く過程を支援してくれるのです。
たとえば、算数で理解が難しい問題のひとつに、立体の展開図があります。
立方体や円錐、さらにはもっと複雑な立体の表面を展開した図を見せて、立体のどの面が平面図のどこに該当するかを示すような問題です。
このような問題はタブレットを使うと、教材によってはとても頼もしい助っ人になります。
立体を子どもが好きなようにに回転させさせることができ、指定した面から指で指定するとそこから展開図を作るというものです。
これはなかなかすごいできでした。
これまで頭の中で考えるしかできなかったことが、目で見て理解できるのです。
これを使えば理解が進むなと感心しました。
チャレンジタブレットなどの教材はどうか?
例に挙げた展開図の出題などはとても役に立つのはわかります。
実際、ベネッセや学研が紙の教材からタブレットを使った教材への対応を強化しています。
ベネッセでは、子どもチャレンジを紙の教材とタブレットを使った教材の2つのコースを用意しています。
タブレットが無料でもらえることから、チャレンジタブレットを選ぶ人も多いようです。
※6ヶ月以上の契約が必要です。
小学生といえども、スマホのことは少なからず知っていますし、スマホを持ちたいと願う小学生も多くいるのは事実です。
その願いに、スマホを買ってあげることはできないけれど、勉強の教材としてタブレットを買うならいいかな、と思う親心もあるでしょう。
それでチャレンジタブレットを選んだということは少なくないはずです。
ただ、勉強教材としてタブレットだけを使うのは時期尚早と言えると思います。
紙の教材を主にし、タブレットを必要に応じて使うという使い分けが必要と思います。
なぜタブレットを目的に契約しない方が良い理由について解説しています。

教材としてタブレットが足りないのは教材数
その理由は、「教材が揃わない」と思われるからです。
もし、タブレットを使って紙の出題と同じ問題をタブレットで表示するだけならある程度教材を揃えられるでしょう。
でも、それではタブレットを使う理由にはなりません。
出題も解答もタブレットできちんと動作するように作らないといけません。
そして、もし紙以上のわかりやすい解説をしようとするなら、そのために教材も新たに作らないといけません。
新しい教材をタブレット用に作るわけですから、どのように見せたら子どもにわかりやすいか、しっかり考えて企画する必要があります。
それを紙で提供している教材すべてに対してやらないといけないのです。
これは相当の労力がかかります。
紙でできていたことを電子教材に置き換えるのは容易ではありません。
電子教材がどれだけそろえられるかが鍵
現時点では「チャレンジタブレット」はまだまだ教材不足だろうと思います。
これはチャレンジに限らず、紙の教材に代えてタブレットで学校教材を提供しようとする場合に必ず発生する問題です。
事実、チャレンジタブレットを選択した親からは、「教材が少なすぎる」と不満の声があるようです。
いずれ電子教材が充実すれば、このような問題は解決されると思いますが、それにはまだまだ時間がかかると思います。
教材の面ではこうですが、チャレンジタブレットは先生の説明が聴けたり子どもの進捗を日々ベネッセ側で確認できるので、その点では役立つことは多いです。
タブレットがあるからこれまでより理解が深まることは間違いありませんが、万能ではありません。
タブレットを使った教材は理解を助けるものであったり、理解の度合いを見える化するための補助道具と考えて活用するのが良いでしょう。