■ アップルIDを作ったときの秘密のことばを忘れると一大事
通常であれば、自分の大事なIDとパスワードは忘れることがないと思います。
iPhoneで言えばアップルIDとパスワードのことで、アプリを購入する際に使用されるものです。
通常の設定ではiTunesでアプリや音楽、あるいは映画を購入するときに、パスワードの入力が求められます。
これらのIDとパスワードの組み合わせは厳重に守られていますし、自分が忘れない限りログインできなくなることはありません。
逆を言えば、もし忘れてしまうとログインできなくなるのですから、みなさん忘れないようにメモに残すなどしていることと思います。
ところが、自分がパスワードを忘れなくてもパスワードがリセットされる事態が起きたのです。
■ アップルが勝手にパスワードをリセットした
原因は、アップルからの1通のメールでした。
「このアカウントは攻撃を受けたので、パスワードをリセットしました」
なに?面倒くさいなーと思ってパスワードの設定変更画面に行って、すぐに「マズい」と思いました。
パスワードを変更するためには、IDを取得したときに決めた「秘密のことば」を入力しないといけなかったからです。
まさかこんなところで入力を求められるとはつゆ知らず、かなり適当に文字列を打った記憶があります。
だから、その文字列はいくつか対象がありますが、どれも思い出せません。
通常秘密のパスワードは、パスワードを思い出すためのヒントに過ぎず、入力に使うものではないのです。
だって、たとえば「あなたの両親が出会った街は?」という質問に、仮に東京都と設定したい場合でも、「東京都」「とうきょう」「Tokyo」など入れ方があり、文字列としてピッタリ一致しないと意味がないのです。
こんなものを認証用に使うことの方がどうかしていると思うのですが…
そして、アップルのサポートに電話して解決策を探ったのですが、秘密のことば3つのうち2つに一致させないといけないというのです。
秘密のことばをチャレンジすること約10回、結局解決せず、そのIDは実質的に使えなくなったのです。
■ 「iPhoneを探す」をオンにすることの功罪
アップルIDは最悪捨てても良かったのですが、一番の問題は「iPhoneを探す」がオンになっていると、オフにしない限りiPhoneを初期化できないことです。
初期化できないと、アップルIDを変えない限り常にログインを促す画面が出てきて、とても使えない状態になります。
「iPhoneを探す」はiPhoneが盗難に遭って勝手に使われることがないように、アップルIDでログインしないと解除できないセキュリティ上の仕組みです。
何気なく「アイフォンを探す」をオンにしていたせいで、今回はこれが引っかかってiPhoneの初期化ができなくなりました。
こういうことを考えると、「iPhoneを探す」をオンにしていることが本当にいいことなのかどうか、わからなくなります。
万が一盗まれたときに備え「iPhoneを探す」をオンにするか、万が一パスワードがわからなかったときに備えて「iPhoneを探す」をオフにするか、悩ましいところです。
■ 「秘密のことば」を覚えていないなら設定する
もし「秘密のことば」を覚えていないなら、改めて設定しておくことをオススメします。
パスワードがリセットされるようなことがなければ、このことばを入力する機会などないのですが、万が一の事態になれば困るのは自分です。
このことを機会にぜひ設定することをオススメします。
アップルIDの設定画面に行きます。
そして下の画面にあるようにセキュリティ画面の「編集」をクリックして、セキュリティ質問の「質問を変更…」をクリックします。
そして質問を選んで答えを入力します。
5分程度あれば終わることですので、ぜひやっておきましょう。