スマホで音楽を聴く人は多いと思います。最近では、音質をウリにするスマホもあるくらいですが、それでもスマホ単体の音は十分いいとは言えません。
スマホにヘッドフォンを付けて聴く場合はまだ良いのですが、スマホのスピーカーから音を流すとやはりチープな音になってしまいます。
原因はスマホが小さく、音のいい大きなスピーカーを搭載できないためです。
実際、スマホよりもサイズの大きいタブレットの方が音がいいので、スマホのサイズがスピーカーの音質に影響していることは明らかなのです。
私はときどき、ヘッドフォンではなくスマホのスピーカーから音を鳴らして聴くこともあるのですが、10分から30分ほど聴くと耳に痛い感じになります。
もちろん、個人差はあると思いますし、値段も違うオーディオと一緒に論じることはできませんが、やはりスマホの音を長時間BGMとして流し続けても快適に聴くことは難しいと思ってます。
そのスマホの音でも外付けのスピーカーを通せば格段に音質は上がるのです。
では、スマホの音楽をスピーカーを通して聴くにはどうしたら良いでしょうか?
それには、3つの方法があります。
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- ケーブルでつなぐ
最も安価に実現する方法です。欠点はスマホをオーディオのそばに置かないといけないことで、自由度が高くありませんが、iPhoneもAndroidも分け隔てなく使えます。 - Bluetooth(ブルートゥース)スピーカーをつなぐ
スマホとスピーカーをワイヤレスでつなぎますので、ブルートゥースが接続できる範囲なら、スマホを自由に持ち歩けます。新規にスピーカーを買う必要がありますが、ワイアレスで音を飛ばせるのが最大のメリットです。iPhoneもAndroidも分け隔てなく使えます。 - Wi-Fiでスピーカーに出力する
Wi-Fiなのでかなり離れてもスマホと接続できます。パソコンを接続させることもできます。iPhoneではアップル製品が一番安心です。アンドロイドにはAndroid用の製品があります。
- ケーブルでつなぐ
3つの方法それぞれにメリットとデメリットがあります。概略は上に書いたとおりですが、それを解説していきましょう。
記事の内容
ケーブルでつなぐ
スマホの音楽を最も簡単に聞く方法は、スマホのヘッドフォンジャックとオーディオの外部入力(AUX)端子を結ぶことです。
これにより、スマホの音楽はケーブルを通して、オーディオの外部入力に入力されます。
そして、オーディオの入力を外部入力に切り替えれば、スマホの音はオーディオから流れます。
ただし、これができるためには、オーディオに外部入力が必要です。
低価格のラジカセでない限り、多くのオーディオには外部入力を備えています。
注意が必要なのは、外部入力の端子の種類には複数あることです。
スマホのヘッドフォン端子に入るような小さなピンジャックを入力にするものもあれば、専用オーディオのように、赤と白の2色のケーブルに分かれているものもあります。
つまり、持っているオーディオに合った端子のケーブルを適切に選ばないといけません。
では、この方法の利点と欠点を説明します。
【利点】
ケーブルのみなので安上がりにできます。
ミニピンジャックのケーブルであれば、100円ショップで買える場合もあります。
【欠点】
スマホとオーディオをケーブルでつなぐため、スマホをオーディオとケーブルの長さ以内に置かないといけません。
やってみると、意外に面倒です。違う曲に変えたいとき、わざわざスマホのところまで歩いて行かないといけませんからね。
リモコンで操作できるのが当たり前ですから、ちょっと不便を感じます。
Bluetooth(ブルートゥース)スピーカーをつなぐ
次に紹介するのは、スマホとオーディオを無線でつなぐ方法です。
最近多く使われているのはブルートゥースを使った短距離無線接続の方式です。
スマホではブルートゥースが搭載されていますので、使えない機種はほぼないでしょう。
オーディオ側がブルートゥースに対応している必要がありますが、最近では、ブルートゥースを内蔵し持ち運びが可能なスピーカーが増えてきています。
いつでも移動させて、場所を選ばずに使えるのが便利です。
ブルートゥーススピーカーの中には、バッテリーを内蔵したものもあり、外に持ち出して使うこともできます。
お手軽なものでは数千円からありますが、高音質を捜すなら、BOSE(ボーズ)を選ぶのも良いでしょう。
BOSE(ボーズ)サウンドの特徴は、コンパクトなのにその大きさからは想像できない臨場感のある音が出てくるところです。
内蔵のバッテリーで約10時間の連続再生ができます。
私は長年BOSEのファンですが、私が昔買ったスピーカーは、30年以上経ってもまだまだ現役で使えているほど丈夫です。
スピーカーはサイズによって奏でる音も変わりますが、コンパクトだけれどサイズ以上の音を奏でてくれるのがBOSEのいいところです。
しかも何十年経っても使える品質に私はとても安心感を持っています。
もし、ブルートゥースの受信機能を持たないスピーカーを使って無線通信で音楽を鳴らしたい場合、ブルートゥースレシーバーを付けることでブルートゥーススピーカーのように使うことができます。
【利点】
無線で音を飛ばせるので、スマホを常に手元に置いておける。
【欠点】
ブルートゥースに対応したオーディオが必要ある。
Wi-Fiで飛ばす
Wi-Fiで音を飛ばす方法もあります。
iPhone編
iPhoneやiPadを持っている人におすすめの方法を紹介します。
アップルが1万円ほどでオーディオ出力機能を持ったWi-Fiルーターを発売いるので、これを利用します。
これがAirMac Expressという製品です。※アップルはこれに関する新製品を出さないことを公表しています。
この製品を使うと、iPhoneやiPad、Macの音をオーディオに高音質で出力できるようになります。
iPhoneやiPadでは、iTunesの音楽だけでなく、あらゆる音を飛ばせます。ラジオやYouTube、映画の音もすべてオーディオで聴けます。
このAirMacExpressにはオーディオ出力用の端子を備えており、iPhoneやMacから飛ばした音をオーディオに出力できます。
特にいいのは、iPhoneやiPadから飛ばした音を本体で聴くか、AirMac Expressにつないだオーディオで聴くかをiPhoneやiPadからカンタンに選べることです。
ブルートゥースに比べてWi-Fiは遠くまで飛ばせるので、利用範囲が広いです。
また、AirMac Expressは、DACというデジタル信号をオーディオ用のアナログ信号に変換する機能を持っています。
iPhoneやiPadからデジタル信号でオーディオを受け取り、それからオーディオに出力します。
そのため、iPhoneやiPadのヘッドホン端子でつないで流す音楽よりも高音質になります。
さらに、AirMac Expressがオーディオのデジタル端子につながっているときは、デジタルデータをそのままオーディオに渡しますので、オーディオ側でデジタル音楽を変換してスピーカーに出すために、オーディオの機能による高音質な音楽になるのです。
AirMac Expressは本当によく考えられたWi-Fiルーター兼音楽変換器なのです。
【利点】
iPhoneやiPad・Macの音楽をカンタンに飛ばせます。Wi-Fiなのでオーディオ機器が遠く離れていても使えます。
【欠点】
対応しているWi-Fiルーターがアップル製の他に少ないことと、AirMac Expressをネット接続できるように設定しないといけないこと。
つまり有線のケーブルで結ばないといけないのです。そうしないと、iPhoneやiPadがネットに接続できなくなるからです。
また、実際に設置する際は、AirMac Expressをオーディオケーブルで接続できるほどの距離に設置する必要があります。
併せて、このWi-Fiがインターネットに接続するためには、インターネットを引いたルーターと有線でつなぐか、無線LANの子機として動作させる必要があります。
AirMac Expressはメルカリなど中古を探すと、旧型なら2,000円以下でも見つかります。古い機種でも機能的には違いがないので、探してみるといいかもしれません。
検索するキーワードは、「air mac express」で、MC414J/AやA1392の型番のものを選ぶと2nd Genという現行モデルより1つ前のモデルですので良いでしょう。
Android編
Androidのスマホ、もしくはiPhoneとAndroidの両方を持っている場合は、グーグルが提供しているクロームキャストオーディオが良いです。
これはアップルが提供しているAirMac Expressのように、スマホとの親和性が高い造りになっています。
スマホから出力先を切り替えることができますし、複数台のクロームキャストオーディオを持っていれば、それぞれを選んで音を出力できます。
ですので、複数のスピーカーに対して同時に同じ音楽を流すこともできます。
反面、クロームキャスト対応のアプリからしか音楽を鳴らせないので、聴きたい音楽アプリが対応しているか確認しましょう。
【利点】
Androidだけでなく、iPhoneやiPad・Macの音楽をカンタンに飛ばせます。Wi-Fiなのでオーディオ機器が遠く離れていても使えます。
複数台のクロームキャストに対して、同時に出力できるので、複数のスピーカーで同じ音楽を鳴らすことができる。
【欠点】
クロームキャストオーディオに対応したアプリからしか音楽を再生できない。
対象のアプリはこちらから確認することができます。
Wi-Fiだから設置が自由かと思いきや、意外と設置場所は制約を受けてしまいますので、設置の際は少し注意が必要です。
でも、Wi-Fiで接続できるとほんとうにお手軽で便利なのです。
このように、スマホにスピーカーをつなぐ方法によって、それぞれメリットとデメリットがあります。
それぞれの特長を理解して、自分の使い方にとってどれが一番便利かを考えて選びましょう。
肩からかける「ウエアラブル・スピーカー」が登場
最後に新しい製品を紹介しましょう。スピーカーを肩に乗せる「ウエアラブルスピーカー」です。
「首にかけるだけ、迫力のサウンドが包み込む」そんなうたい文句の、ボーズのSOUNDWEAR(サウンドウエア)です。
特徴は…
- 重さわずか260グラム
- ブルートゥースによる無線接続
- 1回の充電で12時間連続再生可能
- 首の形に応じて自在に調整
- 防滴仕様で汗をかいても安心
- スマホと連動し着信を振動でお知らせ
とよく考えられているのです。
ヘッドホンのような装着感はなく、固定したスピーカーと違い移動してもどこでも同じように音楽が聴けるのです。
重いんじゃないの?と思う人に、この感想を送りましょう。
60日程使用しました。肩にスピーカー・・ 肩が凝るのでは?と思い敬遠していました。やはり気になり購入しました。装着してびっくりした事は、肩に装着しているか?していないか?・・忘れてしまうほどの軽さと絶妙な装着の感覚が素晴らしです。
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