■ソフトバンクには格安SIMがないので、ソフトバンクのスマホは格安にできない
ソフトバンクには実は格安SIMが存在しません。
同ソフトバンク系列にワイモバイルがあり、ソフトバンクの電波が利用できるので、
ワイモバイルがソフトバンク系列の格安スマホと言えます。
ただし、ソフトバンクのiPhoneやソフトバンクのアンドロイドスマホが、
端末そのままで格安に乗り換えられるかというとそういうことはありません。
iPhoneを何とか安く使うことはできないものでしょうか?
■格安に乗り換えることのデメリットは、携帯電話会社のメールが使えないこと
大手の携帯電話会社から乗り換えることに対する一番大きなメリットは、
価格が安くなることです。ただし、価格が安くなるのは通話が少ない人です。
通話が多い人は、大手の通話し放題より高くなる可能性はあります。
一方、デメリットはというと、一番影響があると考えられるのは、
携帯電話会社のメールアドレス(MMS)が使えなくなることでしょう。
ドコモなら、○○○@docomo.ne.jpというメールアドレスですし、
auなら、○○○@ezweb.ne.jp、ソフトバンクなら○○○@softbank.ne.jpや
iPhoneユーザーであれば○○○@i.softbank.jpです。
これらのメール(MMS)の一番いいところは、特にガラケーへのメール送信に対して、
迷惑メールと判断されないことにあります。
アンドロイドでは、グーグルのGmailのアドレスを使うことになりますが、
このメールをガラケー宛てに出す場合には、ガラケーの迷惑メールフィルタに
引っかかって受信できない場合があります。
受信できない場合があるといっても、実際は受信できない人の方が多いでしょう。
それは、過去にガラケーの迷惑メールフィルタの初期設定が、パソコンなど
からのメールをブロックするように設定されてきたからです。
Gmailのメールアドレスもパソコンなどからの送信と同じですから、
基本的にはブロックされてしまいます。
ブロックするのをやめる方法はありますが、ガラケーの方で迷惑メールの
設定を変更しないといけないのです。
その手順はあまりわかりやすいとは言えず、特に年配者にその設定を
強いるのは難しいでしょう。
こうして、格安スマホに乗り換えることによって、携帯電話会社のメールアドレスが
なくなり、結果的にガラケーユーザーとのメールがしづらくなるのが、
一番大きなデメリットと言えます。
■au系の格安SIMはiPhoneのiOS8以上では動作しない
auのiPhoneを格安SIMで使おうと思っても、残念ながら制約があります。
iPhoneをiOS8にすると、au系の格安SIMは認識せずに動作しないと
報告されています。
最新のiOSの対応についてはこれから情報が提供されるでしょう。
これは、auの格安SIMを提供しているUQ MobileとMineoのどちらにも
記載されており、残念ながらauのiPhoneをiOS8で使うことは
できないのです。
これは本当に残念なことで、auのアンドロイドスマホは格安SIMに
乗り換えることはできますが、iPhoneの場合それはできないのです。
■それでもauかソフトバンクのiPhoneを安くしたいなら、モバイルルーターを使う
auとソフトバンクのiPhoneは格安SIMで使うことができません。
その場合はどうしたらよいでしょうか?
考えられる方法はただひとつで、モバイルルーターを使うことです。
ただ、モバイルルーターを使うとデータ通信しかできないので、
電話番号は持って行けません。代わりに、IP電話サービスを使って、
電話番号を新たに取得することになります。
したがって、電話番号は変わりますし、携帯電話会社のメアドも
使えなくなります。
それでも良いと割り切れる人は、WiMAXやワイモバイルのルーター、
あるいは格安SIMのルーターを組み合わせて使うことはできます。