■ Wi-Fiの普及で無線接続が多いが有線の安定性は捨てがたい
スマホやタブレットの普及とともに、Wi-Fiを利用したインターネット接続が当たり前になってきました。
それに伴い、パソコンもWi-Fiが標準化し、かつて有線で接続したLANポートすらも備えない機種も増えつつあります。
確かにWi-Fiはどんどん高速化しており、最新の802.11acという規格では複数のアンテナを組み合わせることによって、有線の1Gbpsよりも高速なスピードを実現しています。
そういった面で「もう有線でインターネットする時代じゃない」と思われるかもしれません。
でも、自宅の中にインターネットする機器がたくさんあって、有線のLANを備えたパソコンがあるのなら、有線接続もしておくとネットが不調の時の原因究明が簡単になります。
■ 有線の魅力は「安定性」
Wi-Fiを使ったことがあればわかっていることでしょうが、Wi-Fiが思ったようにつながらないことはよく起こります。
スマホからインターネットに接続するためにWi-Fiを探すと、アクセスポイントは見つかるのに実際につなごうとすると接続できない、といったことにちょくちょく遭遇します。
それまで問題なく使えていたとしたら、設定は問題がないはずです。これを改善するには、スマホを再起動してみたり、Wi-Fiルーターを再起動してみたり、試行錯誤することになります。
また、Wi-Fiルーターがスマホから遠く、Wi-Fi電波の強さがそうでもないとき、接続はできるけど速度が全く出ない、あるいはアプリを使ってもネットが応答しなくなる、という症状に見舞われたりします。
こういうときに、インターネット接続ができない原因が何かわかりにくく改善するのが難しくなります。Wi-Fiは目に見えないだけに対策も難しいのです。
■ 自宅に1台有線LAN接続の機器があると問題の究明がしやすい
自宅の中にWi-Fi接続の機器しかないと、インターネット接続が不調の時の原因の切り分けが難しいのですが、1台でも有線LAN接続の機器があれば、判断がしやすくなります。
Wi-Fiルーターには、通常無線と有線の2種類が備わっていますので、その両方を使うのです。有線LANの場合はケーブルで接続することにより、機器とルーターの接続が100%問題なくなります。
これによってルーターの問題か、自宅に入ってきている回線の問題かを切り分けることができます。
たったこれだけなのですが、これを切り分けできるだけで自宅のインターネット接続の不調の問題の多くを見つけることができるようになるのです。
Wi-Fiも有線LANもダメなら、これは自宅に入ってきている海鮮かWi-Fiルーター以前の箇所に問題があると特定できるのです。
こういった点で有線LANも使えるようにしておくことは意味があります。