■ iPhoneは16GBモデルは空き容量に注意する
iPhoneは本体に内蔵されている保存領域の拡張ができません。なぜできないかというと、それはiPhoneが使いやすさにこだわったからです。
アンドロイドではSDメモリカードを増設できる機種が多いのですが、本体のメモリと追加したSDカードのメモリでは使い方が違うので、結構混乱します。
どこに入っているかを本体とSDカードで切り替えないと写真やファイルが見えないからです。自分でどこに保存しているかを気にしておく必要があるのです。
そういうわかりにくさをiPhoneを作ったアップルは嫌うんですね。ですから、iPhoneでメモリを増設できないというのは、不満を持つ人はいるけれども結果的に誰にでもわかりやすく作られていると思います。
ただ、iPhoneの失敗は、記憶容量が16GBという少ないモデルを長い間作ってしまったことです。
iPhone6が販売される頃には、16GBの容量しかないiPhoneでは使い始める段階で記憶容量の大半の容量がすでに使われていて、
ユーザーが使える領域はかなり少ない状態だったのです。
ユーザーが使う領域には、写真や動画を撮って保存したり、新しいアプリを追加したり、そのアプリが保存すデータを記憶するなどに使います。
16GBのモデルでは、その容量が少なすぎて、あまり空き容量が少なくなると警告が出ます。
そのたびに写真を消したり、不要なアプリを消したりなど、空き容量をある程度保っておかないといけないのです。
私はかなり以前から16GBでは容量が足りないから買わないようにと友人たちには言っていましたが、16GBモデルは安い料金で売り出したために、買った人も多かったのです。
今では、中古の値段を比べても16GBのモデルは他の容量のモデルに比べて安いですし、実際に売れません。
そのアップルの販売を優先した戦略はかなりユーザーに不親切だったと思っています。
■ iPhone7では32GBが最低になったが購入は要注意
iPhone7になって、最小の記憶容量は32GBになりました。32GBならなんとかなるという風に思います。
通常の使い方であれば、写真をたくさん撮っても、なんとかやっていけます。ただし、ときどきは不要な写真や動画を捨てていった方が良いでしょう。
それでも足りなくなるのは、映画などをダウンロードして見たいときです。
最近スマホで映画を見ることも当たり前になってきて、ダウンロードして映画を持ち歩きたい人であれば、32GBでは足りないでしょう。
映画というと、だいたい小さくても0.5GB、大きいと3GBくらいと大きさになります。
長時間で高画質の映画だと、32GBの保存容量では頑張ってもせいぜい1本か2本しか入らないかもしれません。
映画を持ち歩きたい人は、もう一つ容量の大きな、128GBを買った方が安心と言えるでしょう。