■ 更新月が2ヶ月に延長、ドコモに続いてソフトバンクも
携帯電話会社の2年しばりは以前から批判されています。
2年しばりとは一旦契約すると、2年に1ヶ月間だけ認められる、
更新月以外の解約には解約金がかかるという制度です。
つまり契約から25ヶ月目の1ヶ月間だけが無料で解約可能で、
そのときを逃すと、解約するのにいつでも約1万円必要なのです。
ひどいのは、この2年契約が「自動更新」されることであり、
自動更新されると、さらに2年後に1ヶ月間ある更新月以外の
解約は1万円が必要となります。
2年しばりは全くもってひどい制度で、以前から批判はされて
いますが、その批判に対して応えたのが今回のドコモ・
ソフトバンクの回答です。
「更新月を1ヶ月から2ヶ月にする」
というものです。
「はぁ?!」と目を疑いましたが、更新月を1ヶ月から2ヶ月に
しただけで、2年しばりは変わらず残っています。
しかも全く同じ内容なのです。
大手携帯電話会社の他社追随は相変わらずの体質です。
他社を上回るために新しいサービスを打ち出すのですが、
そのサービスを越えることなく、ただ真似するだけなので
大手3社の中の競争は起きず、今以上には良くなりません。
■ 端末代の返済と契約期間がずれると、さらに解約しにくくなる
2年しばりは本当に良くない制度ですが、スマホの契約期間と
本体の24回払いの返済期間がずれてくると、もっと解約しづらい
状況になってしまいます。
契約したときから、2年間のしばりがあります。
スマホの分割払いも2年間(24回)になりますので、
更新月が来る頃には端末の支払いも終わっています。
ただ、多くの人はこの1回目の更新月をそのまま越えていて、
2年のちょうどのタイミングでスマホを買い替えている人は
あまり多くないと思います。
なぜかというと、スマホは2年くらいではまだまだ問題なく
使えるからです。
同じ通信会社を使う限りは、端末を機種変更すると電話会社を
変更した人に比べて料金が割高になりますし、
2年経って端末の支払いが完了し、これからその端末代金の
支払い分が毎月の料金から安くなりますから、できるだけ
このタイミングで乗り換えることを望みません。
こうなって、契約の2年更新のタイミングと、端末のローンの
完済のタイミングがずれることになります。
こうすると、更新月が来ても端末のローンが残っているので、
解約せずにそのまま使い続けることになります。
解約すると、携帯電話会社がサポートしている月々2,000円
ほどの端末サポートがなくなって、端末の支払代金が増えてしまう
からです。
■ どこかで断ち切らないと永遠に続く2年しばり
このように2年しばりのせいで大手の携帯電話会社を
離れられない人が多くいます。
でも、どこかでこの呪縛を断ち切らないと、永遠に高いスマホ
料金を払い続けることになります。
さて、どうしたらよいでしょうか?
私の提案は、「解約金の1万円をあきらめて払ってしまう」
方法です。
解約金の1万円のために、毎月8,000円も払うのに比べて、
格安スマホに変えてしまうと、月額は1,000円〜3,000円程度に
抑えられます。
月額3,000円と見ても、8,000円からの差額は5,000円もあります。
つまり、解約金に1万円を払っても、毎月5,000円も料金が
安くなるので、2ヶ月で元を取れる計算です。
実際には、端末購入費(数万円)やナンバーポータビリティ
(MNP)の費用(2,000円)、新しいスマホの契約手数料(3,000円)
などがかかってきますので、一時的には出費です。
でも、これらの出費は半年から長く見ても1年くらいでは元を
取り、それ以降は月々1,000円〜3,000円で済むのです。
それを頭に置いて格安スマホに上手に乗り換えることが大切です。
身近で手放せないツールであるスマホを、安く使いこなしましょう。