■ 今や有線LANは非常に少なく、無線LAN接続の端末が主流
自宅にインターネット回線を引いている方の多くは無線LANを自宅に用意している人が多いと思います。
スマホやタブレットを始め、ゲーム機、レコーダー、テレビ、そしてパソコンと有線LANを備えない機器も増えています。
そういった世の中の流れのため、自宅でネット必要とする端末の多くが無線LANを必要とするため、自宅に無線LANを設置することはほぼ必須となってきました。
ところが無線LANを設置するとき一番インターネット回線を利用するところに引けば良いのですが、無線LANでつながる機器が多くなった今、リビングだけでつながればいいとか、パソコンが置いてある部屋で使えれば良いといったことにはならないと思います。
無線LANルーター(発信元)を置いた部屋と、実際に使いたい部屋に距離がある場合、どうやっても電波が届かないということもよく発生することです。
■ 電波を強力にするのは効果に限界がある
電波が届かない部屋に届かせるためには、無線LANの電波を強いタイプのルーターを使う方法があります。これは一定の効果があることは間違いありません。
ただ、電波が強力なタイプだからといっても電波が届く距離には限りがありますし、自宅の作りや設置場所と利用したい場所によってどうやっても電波が届きにくい場所はあります。
こういうときに有効なのは、Wi-Fi中継器です。この機器はWi-Fiの電波を中継して届く距離を伸ばしてくれる装置なのです。
■ 中継器は3,000円〜6,000円が相場
中継器は2つのタイプがあります。今あるWi-Fiのアクセスポイントの名前を変えずにそのまま延長するタイプと、延長するときに別の名前を付けられるものです。
違う名前を付けるとアクセスポイントが実質増えることになります。こういった中継の利点は、自分がいる部屋に応じて強い電波の方に接続することができることです。
自分で接続先が選べるということですね。ただ反面、利用する場所によって接続するアクセスポイントを自分で選び変える必要が出てきます。
アクセスポイントを同じ名前で中継するタイプの場合、家の中で使えるアクセスポイントが同じ名前で1つしかないというのは便利です。場所によってつなぎ替えるといったデメリットは出ないからです。
この方式のデメリットは、インターネットにうまくつながらないとき、無線LANルーターに問題があるのか、中継器に問題があるのかの切り分け亜しにくいところです。
そういった点でどちらがおすすめというのはありませんが、中継器を簡単に設定できるのは同じ名前で中継する方法です。
■ 中継器を使うと速度は遅くなる
中継器はWi-Fiの電波を延長してくれる点でうれしいのですが、中継器を通すとWi-Fiの速度が半分程度に遅くなることを頭に入れておきましょう。
半分は親機と接続し、半分は端末と接続するのです。ですので、親機に接続するよりも通信速度は遅くなってしまうのです。
遅くならずに電波を伸ばしたい場合は、LANケーブルを引っ張って、中継器を置く代わりにもう1台の無線LANルーターを置くことになります
これが面倒くさい作業になるので、やはり速度を犠牲にして中継器を使うのが良いでしょう。