■ スマホ決済が普及してきそう
最近スマホでは「スマホ決済」の話題が多くなりました。
最新のiPhone7で日本市場向けにSUICAが搭載され、JRなどで利用できるようになったことが大きな変化です。
これができるようになったのは、iPhoneにスイカやパスモで採用されているフェリカが利用できるようになり、
それを使って、アップルがアップルペイと呼ぶiPhoneでの支払いできるようなサービスを導入することです。
これまではスマホを持つ、スマホを安く持って手のひらでインターネットに接続し、生活を便利にしてきました。
これからは、スマホが「財布代わり」になっていくと考えられます。スマホさえ持っていれば、現金を持たなくても大丈夫になっていくのです。
スマホが財布代わりになるということは、スマホがおサイフケータイのように、スイカやパスモと同じように使えるというだけではありません。
あまり普及しなかった、デビットカード(銀行口座から直接引き落とし)のようにも使えます。
■ デビットカードとして使える
通常なら現金を財布に持っていないと支払いができませんが、デビットカードとして使えるとすぐに銀行から引き落としがされます。
残高がなければ引き落としはできませんので、銀行口座にお金がないと支払いできないことになります。
クレジットカードとの決定的な違いは、口座から引き落としされるまでの時間の短さです。
クレジットカードであれば購入から口座の引き落としには時間差があります。長いと2ヶ月くらい間が空くときがあります。
これによって、銀行の残高を認識しないで、クレジットカード支払いを使いすぎることが昔からの問題としてあります。
デビットカードは常に口座から即時引き落としなので、自分の持っているお金以上に使いすぎる事態を防いでくれます。
■ スマホ決済はスマホが盗まれても安全な仕組みがある
スマホで決済するって「スマホが盗まれたら終わりじゃない?」と心配する人もいると思いますが、そんなことはありません。
アップルが提供するアップルペイでは、支払いに使うのがクレジットカードでも、支払いごとに異なる番号を使って決済します。
そのため、お店にクレジットカードの情報が残り、それが悪用されることがないのです。
仕組みとしては、クレジットカード番号と紐付ける特殊なコードが決済ごとに割り当てられ、お店の端末に残るのはその一時的なコードのみです。
そして、スマホ決済を利用するときは、iPhoneであれば指紋認証することによって、本人確認しますので、本人以外が決済することはできない仕組みです。
これまで、クレジットカードはカード番号とパスワードでセキュリティを確保していましたが、スマホ決済を使えば、クレジットカード番号はわからず、本人確認は指紋認証で行うという、安全なものになります。
ですから、仮にスマホをなくしても、盗難に遭ったとしても、勝手に支払いが行われるようなことがないのです。
セキュリティに完璧はないと言われていますが、こういった点で安心なのです。