■スマホを安く買う方法には2通りあります
格安スマホや格安SIM(シム)という言葉がちまたにあふれていますが、
この2つの意味を正しく理解していますでしょうか?
まず、SIM(シム)とは何か理解しましょう。
SIMはスマホが携帯電話会社の電波を受信できるようにするICカードです。
これをスマホに入れない限り、スマホは電波を受信できません。
つまり、スマホがスマホとして動作するためには、
スマホ本体 と SIM(シム)
の2つがないといけないのです。
永らく、スマホ本体とSIMはセットで販売されてきたのです。
これまでの携帯電話やスマホの契約において、SIMだけを販売すると
いうことはほとんどなかったので、
SIMが脚光を浴びることなど全くなかったのです。
ところが、法律が改正されて、携帯電話会社でなくてもスマホや携帯電話を
売っても良くなったので、SIMだけの販売も現れてきました。
■スマホ本体とSIM(シム)の両方を見極めることが求められています
従来は、大手の携帯電話会社がほぼ一律の仕様で携帯電話やスマホを
販売してきました。たとえば、スマホを契約すると月の通信量上限は
7GBに決まっていました。
スマホの性能だって、ある一定のレベル以上のものを用意していました。
ところが、格安スマホや格安SIMを売る業者がたくさん出てきて、
それぞれが独自に月の通信量上限を設定するようになったのです。
通信のスピードや通信制限まで独自に決めてしまっています。
そして値段を安くするため、すごく低レベルなスマホを売ったり、
反対に高性能をウリにするスマホも登場しています。
そのため、買う側(すなわちこれを読んでいるみなさん)が正しく仕様を知り、
比較・吟味し、間違いない選択をすることを求められることになったのです。
ここでは、SIMを選ぶ上での注意点をお話ししましょう。
■SIM(シム)の見方は、値段・通信量・通信スピード・通信制限の4つ
格安SIMと言っていますが、スマホを買う場合も同じです。
スマホには必ずSIMがセットになっているからです。
SIMを選ぶときのポイントは、4つあります。
○値段
月額料金のことで、1GB 660円〜というのが現状の最安値でしょうか。
○通信量
1ヶ月に通信できる上限のことです。各社幅がありますが、概ね
1GB〜15GBくらいの範囲で選びます。
○通信スピード
インターネットのスピードです。上りと下りのスピード規定されています。
高速な方は下りなので、下りの速度が目立つように書かれています。
高速なものは、75Mbps、110Mbps, 165Mbps、220Mbpsなどがあります。
遅いものは、3Mbps、300kbpsなどもあります。
○通信制限
通信制限は月の通信量を超えたときに低速になります。
それ以外に、直近3日間の通信量上限を規定している業者もあります。
この「直近3日間の通信量上限」は実はとてもやっかいです。
業者の説明も細かい文字の中に書いてあることが多いので注意が必要です。
月の通信量が少ないほど、「直近3日間の通信量上限」も小さいのです。
たとえば、月の契約が1GBだとすると、「直近3日間の通信量上限」は
300MB程度になっているところもあります。
そうすると、旅行に行ったり帰省するなどして一時的に
使用量が増えると、あっという間にこの「直近3日間の通信量上限」を
超えるときがあります。
そうすると、旅行中で一番使いたいときにもかかわらずスマホのインターネット
スピードが低速になって、地図で場所を知りたいのになかなか地図が出ない、
といったことが起きてとても不便なことになってしまうのです。
ですから、SIMを選ぶときこのような制限がないところを選びたいものです。
3日間の制限があるところの代表格は、BIGLOBE SIMです。
反対に制限のない代表は、IIJ MioやDMMモバイルです。
こういうところが実際の使い勝手を左右するので、十分に気をつけましょう。