■光回線は1Gbpsが標準、ケーブルテレビは従来のまま
NTTやauが提供する家庭用インターネット回線である「光」の速度は、
1Gbpsという速度になり、従来の100Mbps(0.1Gbps)に対して
10倍速となりました。
どんなインターネット回線も、これは理論値で実際にはこれほど速くはないのですが、
それでもこの速度はとても魅力的です。
ソネットが提供する「NURO光」は2Gbpsとさらにこの2倍速なのですが、
戸建ては問題ありませんが、残念ながら集合住宅は2階建てまでと利用が
限定的です。
とはいえ、これまで考えられなかったようなスピードのインターネット回線を
自宅に引くこと亜できるようになっているのです。
それに対し、ケーブルテレビも高速化して60Mbpsなどは出るように
なってきていますが、1Gbpsには遠く及びませんし、ケーブルテレビが
提供する60Mbpsは光に対して割高な金額設定です。
この高速な「光」回線も、スマホやタブレット、パソコンから無線で
つなぎたいと思うとき、どうしたらこの性能を活かすことができるでしょうか?
■無線LANを導入するときに、最新規格の11ac対応にする
インターネット回線を引いたあと、無線LAN環境を自分で用意する場合、
たくさんの無線LAN機器の中から1台を選ばなければなりません。
自宅の間取りや、インターネット回線が引かれる場所と使いたい場所との
関係によって違ってきますが、光回線のスピードを活かすのであれば、
最新のWi-Fi規格である、
IEEE802.11ac
を利用てきる機種を選定することがおすすめです。
これまでの規格では、最高600Mbpsまで対応できました。
しかし、光の1Gbps(1000Mbps)には性能で及びません。
それに対し、11acは433Mbpsの対応です。
あれ、最新規格の11acの方が遅いじゃないか、と思ったかもしれません。
でも、実際には11acには高速になる秘密があるんです。
■11acはアンテナの数によって高速化できるのがウリ
11acの433Mbpsという速度は、アンテナ1本の場合です。
アンテナが2本あると2倍、3本あれば3倍と高速化できるのです。
11acのアンテナ1本:433Mbps
11acのアンテナ2本:866Mbps
11acのアンテナ3本:1300Mbps
となります。
つまり、光の1Gbps(1000Mbsp)を活かすためには、それを超えるスピードが
必要ですので、少し及ばないもののアンテナ2本か、アンテナ3本の製品を
買った方が良いことになります。
11acのアンテナ3本のモデルあと、だいたい1万5千円ほどになります。
安い買い物ではありませんが、せっかくの高速回線を活かすのであれば
これも大事なことでしょう。
フレッツ光でWi-Fiルーターをレンタルすると、アンテナ3本の11acで
月額550円になります。2年3ヶ月ほど借りると、15,000円のWi-Fiルーターを
買うのと同じ金額になる計算ですね。
どちらが良いか、ご家庭の都合に合わせて考えると良いと思います。
アンテナ3本で、1733Mbpsに対応した、NEC製のAterm WG2200HP2は
オススメできる性能を持った製品です。