■大手携帯電話会社の通話料金の動向
大手の携帯電話の場合は、従来は同じ携帯電話会社間の
通話並びに家族間の通話が無料というものが主流でした。
それが、スマホの料金が高いことを受け、「通話し放題」という
サービスに変わってきました。
その代わり、その通話のための定額料金が3,000円弱と
決して安くはないのです。
ただ、どれだけかけても通話料金が発生しないというのは
魅力的なサービスと言えるでしょう。
通話が高いからメールなどで安く済ませようとしていた
人たちにも電話に戻るきっかけを作っているかもしれません。
■格安SIMの通話料金は従量制
一方、格安SIMで契約する場合、ほとんどの場合通話は
数百円の基本料金のみで、通話した分だけ通話料金がかかるという
従量制を採用しています。
その料金は30秒20円という設定のところがほとんどですから、
通話が多いと月額料金はかなり高くなります。
大手の携帯電話会社で3,000円ほどの固定費と比較すると、30秒
20円でかけられる時間は、最大で75分となります。
これを超えると、大手の通話し放題よりも高くつく計算です。
ただし、格安SIMの場合は、データ通信料金が安いので、
そこは大手と違うところです。
たとえばソフトバンクでは、通話し放題が2,700円、データ通信料金は
最小の2GBで3500円です。ネット接続費用を含め合計の月額は6,500円です。
それに対し、たとえばIIJ mioの「みおふぉん」の場合、
月額3GBの契約900円+通話の基本料金700円の1,600円、
そして、通話料金が半額の30秒10円なのです。
仮に月に60分かけるのであれば、通話料金は1,200円で
月額の合計料金は、1,600円+1,200円=2,800円
となります。
通話の多さによって料金が決まることになりますが、「みおふぉん」なら
このくらい安くできます。
他の通話付き格安SIMでは、通話料金は30秒20円ですので、
通話料金はこの倍となります。
■格安で通話料を固定したい場合
格安スマホや格安SIMで通話料金が低額になるサービスは
ありません。ただ、それに似たようなサービスがあります。
それはワイモバイルです。
ワイモバイルでは、1回の通話が10分以内であれば、
月に300回まで通話しても無料です。
最大で、3,000分(50時間)通話できるということですね。
ただ、10分以内というところがミソで、1回の通話で10分を超えれば
30秒20円の通話料金が発生します。この点を注意する必要がありますが、
上手に利用すれば、通話料は無料にできます。
このワイモバイルの月額料金は、
月額のデータ通信量1GBなら上記通話が付いて2,980円(2年間)
月額のデータ通信量3GBなら上記通話が付いて3,980円(2年間)
となります。
auやドコモからMNPをしてワイモバイルに移った場合は、
スマホ本隊を安く買えたり、月額の料金に割引があるなどの
特典があります。
ワイモバイルは、この通話について最近はあまり宣伝しなく
なりました。でも、結構お得に使える人もいるでしょうから、
はまる人にはおすすめです。