■ 動画の再生が止まるのは端末性能ではなくネットの性能が悪い
スマホを使うときに携帯電話会社のLTEや4Gの電波でなく、Wi-Fiを使った方がデータの使用量がないために、容量上限を超えて低速になることを防ぐことができます。
スマホやタブレットを気持ちよく使うためにはネットのスピードは必須ですが、自宅のWi-Fiでスマホを使うとスマホが遅くてイライラすることはありませんでしょうか?
この場合は、Wi-Fiの速度が遅いことが原因と考えられます。自宅のWi-Fiの速度が遅いことにはいくつか理由が考えられます。
たとえば動画の再生が途中で止まるなら、端末の性能が低いというよりもネットが遅いと考えた方が良いでしょう。
というのは、動画は少々古い端末でも「ネットに問題がなければほとんど止まらずに再生する」ことができるからです。
これはいくつかの端末で試している実感ですので、ほぼ間違いないです。スマホの動作が全体にモッサリしていても、動画の再生が始めるとあとはスムーズに再生できるのです。
ですので、動画の再生が遅いのはネットのスピードに問題があると考えた方が良いです。
■ ネットの性能は自宅に入るネ回線速度と無線LANのスピードが決め手
ネットの性能を決めるのは、一番には家に入ってくるネットのスピードです。
光回線であれば、戸建て住宅で最高1Gbps(ニューロは2Gbps)の速度ですし、
集合住宅では遅くなりますが100Mbpsです。
ケーブルテレビであれば、J:COMは360Mbpsが最高速度です。
ところが、光回線より昔の技術であるADSL回線を使っている場合などでは、せいぜい12Mbpsという速度です。これだと、光の1Gbpsに比べると、1/90程度の速度しかありません。
その点では性能的にも遅く、体感として遅いのも裏付けられます。
■ ネットの元を速くし無線LANを高速化する
このような低速な回線を高速化したい場合は、より高速な回線への切り替えをしていくしかないです。
元を速くすればその分だけ高速になることが期待できるからです。
ただ、自宅に入る回線速度が速いのにその速さを生かし切れない場合もあります。
それはWi-Fiが遅い場合です。いくら回線が速くても、スマホやタブレットとつなぐためにはWi-Fiが遅ければ、スマホが動画を受信する速度は遅くなります。
Wi-Fiにはいくつもの規格があり速度が違います。また同じ規格を採用した機械であっても実際のスピードは変わってきます。
最近では、802.11acという規格がオススメです。最新のスマホは対応していますし、866.7Mbpsとかなり高速です。しかも、アンテナを2本使う機械ではその2倍速になりますので、アンテナの分だけ高速にできます。
自宅の回線自体は速いのにスマホで使うときに速いと感じられないのであれば、Wi-Fiルーターの性能を疑ってみると良いでしょう。
そのとき気をつけたいのは、自宅で何台の機器を同時に使うかです。
家に一人しかいなくてせいぜい1台、2台であれば気にすることはありませんが、数人で使うのであれば、Wi-Fiルーターもそれに見合った性能を買う必要があります。
アンテナ数が2本、3本と装備しているもの、5GHz/2.4GHzの両方が使えるもの、という観点で選ぶと良いでしょう。